コワくないオカルト小説、二本立てで連載中!! 気になるお笑い芸人のオハナシも、地味に暴走しているよ!!
空き地には、タスク以外、誰もいなかった。
桜も、たった一本だけだった。
まるで、世界から取り残されたように見えた。
怖くなった。
もしこのまま放っておいたら、あの桜はきっと、おじさんを食べてしまったんじゃないか。
そう思った。
そんなことは、ありえない。でも、巨大な傘を広げたかのように咲く桜が、タスクの大きな体をスッポリ包み込んで、今にも飲み込んでしまいそうに見えたのだ。
一人でアメ玉を運ぼうとして、押し潰されたアリ。
タスクの、どこか思いつめたような目が、それを連想させた。
独り占めしようとしてる訳じゃない。手伝ってくれる仲間が、いないのだ。
早く助けなきゃ。そう言ったら、陸と緋芽に理由を長々と説明する羽目になる。
だから海は、こう言った。
「……おじさんを、驚かしてやろう」
桜も、たった一本だけだった。
まるで、世界から取り残されたように見えた。
怖くなった。
もしこのまま放っておいたら、あの桜はきっと、おじさんを食べてしまったんじゃないか。
そう思った。
そんなことは、ありえない。でも、巨大な傘を広げたかのように咲く桜が、タスクの大きな体をスッポリ包み込んで、今にも飲み込んでしまいそうに見えたのだ。
一人でアメ玉を運ぼうとして、押し潰されたアリ。
タスクの、どこか思いつめたような目が、それを連想させた。
独り占めしようとしてる訳じゃない。手伝ってくれる仲間が、いないのだ。
早く助けなきゃ。そう言ったら、陸と緋芽に理由を長々と説明する羽目になる。
だから海は、こう言った。
「……おじさんを、驚かしてやろう」
海を先頭に、三人は垣根の隙間をくぐって、コッソリと近づいて行った。今日こそタスクおじさんをビックリさせてやろう、息を潜めて、爪先だけでソロソロと……。
今よりもっと子供だった頃、海達はよく、叔父と『かくれんぼ』をして遊んだ。叔父は『かくれんぼ』の名人で、いつも最後まで見つからない。いつも鬼が諦めかけたところで、いきなりどこからともなく「ワッ!!」と出てくるのだ。だから、いつか仕返ししてやろうと、いつも隙を狙っている。
……今日こそ、おじさんを驚かしてやろう。
海は口元に指をあて、陸と緋芽に、目配せした。足音を消し、気配を消し、じりじりと後ろから近づいて行く。
タスクはじっと、桜の花を見上げている。まだ気づいてはいないようだが、油断はできない。叔父はまるで、背中に目がついているかのように、こちらの気配を察知するのだ。
いよいよ、射程距離に近づいた。
いつもなら、気配を悟られる距離だ。
深く息を吸って、タイミングを計る距離。
ここでいつも、気づかれるから……。
立ち止まって、息を止めた。
叔父はまだ、振り返らない。
向こうもタイミングを計っているのかもしれないけれど……もしかしたらまだ、気づいてないのかもしれない。
そうだとしたら……これは、チャンスだ。
《今どこをさまよっているのか……人気ブログランキング》
今よりもっと子供だった頃、海達はよく、叔父と『かくれんぼ』をして遊んだ。叔父は『かくれんぼ』の名人で、いつも最後まで見つからない。いつも鬼が諦めかけたところで、いきなりどこからともなく「ワッ!!」と出てくるのだ。だから、いつか仕返ししてやろうと、いつも隙を狙っている。
……今日こそ、おじさんを驚かしてやろう。
海は口元に指をあて、陸と緋芽に、目配せした。足音を消し、気配を消し、じりじりと後ろから近づいて行く。
タスクはじっと、桜の花を見上げている。まだ気づいてはいないようだが、油断はできない。叔父はまるで、背中に目がついているかのように、こちらの気配を察知するのだ。
いよいよ、射程距離に近づいた。
いつもなら、気配を悟られる距離だ。
深く息を吸って、タイミングを計る距離。
ここでいつも、気づかれるから……。
立ち止まって、息を止めた。
叔父はまだ、振り返らない。
向こうもタイミングを計っているのかもしれないけれど……もしかしたらまだ、気づいてないのかもしれない。
そうだとしたら……これは、チャンスだ。
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