コワくないオカルト小説、二本立てで連載中!! 気になるお笑い芸人のオハナシも、地味に暴走しているよ!!
「いたぁ、カイ〜!!」
やっと二人が現れた頃、海は噴水近くのベンチで、ウトウトしかけていた。顔を上げると、緋芽が慌てて陸の背中から降りるのが見えた。
「……もう、オマエ足速すぎだって……」
陸は息を切らしながら、海の隣にヘナヘナと座り込んだ。
一方、緋芽は何事もなかったかのような顔をして、噴水に手を伸ばしたり、渦巻状の石畳を爪先立ちでたどったり。疲れた様子は全くない。
「……なぁ、なんでオレが、ヒメちゃんの面倒見なきゃなんないの?」
どうやら陸は、あの小道のほとんどを、緋芽をおぶって来たようだ。もう走れないだの足が痛いだのブチブチうるさいから、仕方なく。
「……なんかさ、お姫様の馬になった気分だったよ……」
もう動きたくない……そう訴えるかのように、ぐったり背中を丸めたが。
「ねぇ〜、まだ先があるみたいだよ!!」
一体何を見つけたのか、声を弾ませながら走り出す緋芽を、陸は慌てて追いかけた。
「ヒメちゃん!! ダメだよ一人で行っちゃ!!」
何だかんだ言いながら、陸は誰かの面倒を見るのが好きなのだ。お兄ちゃん気分を味わいたいのかもしれない。
「なにボーっとしてんの、お兄ちゃん!?」
「置いてっちゃうよ〜!!」
広場に来た道とは反対側の、白い石柱のそばで、緋芽と陸が手招きしてる。
今度はオレが追いかける番か……海はアクビをしながら、ゆっくり立ち上がった。
やっと二人が現れた頃、海は噴水近くのベンチで、ウトウトしかけていた。顔を上げると、緋芽が慌てて陸の背中から降りるのが見えた。
「……もう、オマエ足速すぎだって……」
陸は息を切らしながら、海の隣にヘナヘナと座り込んだ。
一方、緋芽は何事もなかったかのような顔をして、噴水に手を伸ばしたり、渦巻状の石畳を爪先立ちでたどったり。疲れた様子は全くない。
「……なぁ、なんでオレが、ヒメちゃんの面倒見なきゃなんないの?」
どうやら陸は、あの小道のほとんどを、緋芽をおぶって来たようだ。もう走れないだの足が痛いだのブチブチうるさいから、仕方なく。
「……なんかさ、お姫様の馬になった気分だったよ……」
もう動きたくない……そう訴えるかのように、ぐったり背中を丸めたが。
「ねぇ〜、まだ先があるみたいだよ!!」
一体何を見つけたのか、声を弾ませながら走り出す緋芽を、陸は慌てて追いかけた。
「ヒメちゃん!! ダメだよ一人で行っちゃ!!」
何だかんだ言いながら、陸は誰かの面倒を見るのが好きなのだ。お兄ちゃん気分を味わいたいのかもしれない。
「なにボーっとしてんの、お兄ちゃん!?」
「置いてっちゃうよ〜!!」
広場に来た道とは反対側の、白い石柱のそばで、緋芽と陸が手招きしてる。
今度はオレが追いかける番か……海はアクビをしながら、ゆっくり立ち上がった。
「……すげえ。何これ……」
白い石柱のそばで、海は思わず、立ち止まった。
そこから先は、緩やかな階段と蛇行するスロープが、不思議な段差を作りながら下の広場へと導いていた。
広場には、チューリップの花壇があった。とても大きな花壇だ。真ん中に日時計がある丸い花壇を、五つの三角形が囲むように配置されて、上からは星か花の形に見えた。
大人になったら、花壇を作る人も、いいかもしれない。またそんなことを考えながら、スロープの段差を選んでピョンピョン降りて行った。
「なぁリク〜、チューリップって、いつ咲くんだっけ?」
「知らないけど、もう咲きかけてんじゃん」
チューリップはまだほとんどが蕾だったが、所々にポツポツと、開きかけの花もあった。赤や黄色、白、ピンク……花の色が透けるほど、ふっくらした蕾もある。中にはきっと、二色の花もあるだろう。
「結構、色んな色があるんだな」
「な。試しに、何色あるか、数えてみようか」
陸は花壇の前にしゃがんで、まだ固い黄緑色の蕾をほぐそうとしたが。
「お花がカワイソウでしょ」
その手をピシャッと緋芽に叩かれ、すぐに諦めた。
「……たぶんここが、公園のはじっこなんだよな」
この場所は、階段以外は全部、周りを低い垣根で囲まれていた。
少し戻って別の道を行けば、また違う場所があるんだろうけど。ダンジョンゲームじゃねぇんだし……海はここを、『公園のはじっこ』に決めることにした。
「隣には何があるんだろう?」
ここで公園が終わることを確認するために、海は垣根の向こう側を覗いた。
「……ちょっと、リク、ヒメ!!」
早く来てみろよ、海は垣根に身を乗り出したまま、手招きをする。
垣根の向こう側は、ここより1メートルほど低い、空き地だった。
そこには、大きな桜の木が、一本だけ立っていた。
そして、その桜の木の傍らに、叔父のタスクが立っていた。
白い石柱のそばで、海は思わず、立ち止まった。
そこから先は、緩やかな階段と蛇行するスロープが、不思議な段差を作りながら下の広場へと導いていた。
広場には、チューリップの花壇があった。とても大きな花壇だ。真ん中に日時計がある丸い花壇を、五つの三角形が囲むように配置されて、上からは星か花の形に見えた。
大人になったら、花壇を作る人も、いいかもしれない。またそんなことを考えながら、スロープの段差を選んでピョンピョン降りて行った。
「なぁリク〜、チューリップって、いつ咲くんだっけ?」
「知らないけど、もう咲きかけてんじゃん」
チューリップはまだほとんどが蕾だったが、所々にポツポツと、開きかけの花もあった。赤や黄色、白、ピンク……花の色が透けるほど、ふっくらした蕾もある。中にはきっと、二色の花もあるだろう。
「結構、色んな色があるんだな」
「な。試しに、何色あるか、数えてみようか」
陸は花壇の前にしゃがんで、まだ固い黄緑色の蕾をほぐそうとしたが。
「お花がカワイソウでしょ」
その手をピシャッと緋芽に叩かれ、すぐに諦めた。
「……たぶんここが、公園のはじっこなんだよな」
この場所は、階段以外は全部、周りを低い垣根で囲まれていた。
少し戻って別の道を行けば、また違う場所があるんだろうけど。ダンジョンゲームじゃねぇんだし……海はここを、『公園のはじっこ』に決めることにした。
「隣には何があるんだろう?」
ここで公園が終わることを確認するために、海は垣根の向こう側を覗いた。
「……ちょっと、リク、ヒメ!!」
早く来てみろよ、海は垣根に身を乗り出したまま、手招きをする。
垣根の向こう側は、ここより1メートルほど低い、空き地だった。
そこには、大きな桜の木が、一本だけ立っていた。
そして、その桜の木の傍らに、叔父のタスクが立っていた。
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