コワくないオカルト小説、二本立てで連載中!! 気になるお笑い芸人のオハナシも、地味に暴走しているよ!!
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     お花見
                           五年一組  中原 海

「春になると変な人がふえるから気をつけなさい。」
 先生はそう言うけれど、ぼくのおじさんは、一年中、「変なやつだ。」と言われている。でも、春の作文なので、まずは、お花見に行った話をします。

 この前の日曜日に、ぼくたちは、親せきみんなで、お花見に行った。メンバーは、ぼくの家族(両親と妹)と、いとこのリクの家族(お母さんが、ぼくの父の妹)、ユリおばさん(父の姉)と新しいおじさん(去年再こんした)、ぼくを入れて九人。おじいちゃんとおばあちゃんは、毎年この季節は温泉にいるし、タスクおじさん(すえっ子)と、いとこのコウくん(リクの兄)は、人の多い所がきらいだ。だから今年も、この四人は欠席だった。
 ぼくは、お花見は変だ、と思う。なぜなら、お花見なのに、だれもさくらを見ないからだ。みんな、よっぱらって、大さわぎしていた。
「子どもに、かえったみたいねえ。」と、ユリおばさんが言ったけど、子どもはお酒を飲んではいけない。ぼくはコーラを飲んで、ごちそうを食べた。
 おなかがいっぱいになると、リクがぼくの手を引っぱって、言った。
「ここにいても、つまらないよ。」
 そこで、ぼくたちは、探検することにした。とても広い公園なので、おもしろそうだと思った。妹もついて来た。うちのおひめさまは、本当にすぐなくので、じゃまだけど、ぼくはお兄ちゃんだからしょうがない。
「よそ様に、めいわくかけちゃだめよ。」と、母に言われた。
「そっちこそ。」と、言い返して、おこられる前に、にげた。
 人が多すぎて、いやになったけど、どうにか進んだ。みんなきっと、場所取りの時だけは、ちゃんとさくらを見たのだろう。さくらのない所には、人が集まってなかったからだ。ぼくは、人がうじゃうじゃ集まっているのを見ていたら、アリを思い出して、気持ち悪くなった。

 今までで一番お花見らしかったのは、小さいころ、父と妹と、さんぽをした時だ。近所の公園にさくらがさいていて、とつぜん父が、言った。
「おい、花見しようか。」
 それから、近くのおべんとう屋さんで、ビールとジュースを買って、ベンチに座って飲みながら、ぼくたちは、だまってさくらを見た。その時ぼくは、これが本当のお花見だ、と、思った。
 そろそろ本題に入ります。
 どうして、春になると変な人がふえるのかは、お花見に行けばわかる。さくらの木の下には死体がうまっているから、そこでさわぐと、頭がおかしくなるんだろう。
「死体がうまっている。」と、教えてくれたのは、タスクおじさんだ。おじさんと言っても、まだ二十代なので、どちらかと言えばお兄さんだ。
 おじさんは、カジイさんという人の本の話をした。さっき、おじさんも欠席に入れたけど、その日は来ていた。でも、みんなとは別行動で、お花見に来たわけでもないそうだ。でも、何をしに来たかは、教えません。そういえば、このタスクおじさんが、一年中「変なやつだ。」と、言われる人です。ぼくはそんなに、変だとは思わないけど。ぼくから見たら、ほかの大人の方が変です。
 お花見に行って、春は本当に変な人が多いと思った。
「ふつうに見える人が、一番あぶないんだ。」と、よく聞くけど、ふつうって、どういう人を言うんだろう。大人はみんな変なのに。いつも言うことと、やることが、ちがったりする。さくらは春しかさかないのに、一年中変なのは、たぶん頭の中が、いつも春なんだろう。でも、おこる時は、別だ。頭の中は、夏になる。きれいな青空じゃなくて、かみなりだ。かみなりは子どもに落ちて、子どもが雨をふらす。とくに妹のは、どしゃぶりだ。
 春は幸せそうな季節だけど、気がくるうかもしれないから、ゆだんできない季節です。
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